イームズ夫妻は、彼らや彼らの友人の孫達に与えたいという理由から、1940年代初頭から子供向けのプロダクトを数多くデザインしています。
このシンプルなコート掛け、「ハング・イット・オール」は「何でもかけていいよ」と言う意味の1953年の作品。
イームズ作品の中では珍しくポップな色使いです。
カラフルなメープル材を塗装した小さい方のボールは、ジョージ・ネルソンのボールクロックと同じ当時の最先端素材です。
ワイヤーはワイヤーベーステーブルやシェルチェアーなどのベースに使われている溶接技術を用いるなど、大胆な試みをしている作品でもあります。
コート以外に何でも掛けて使えるのはもちろんですが、そのままでオブジェとしても楽しめるデザインです。
Hang-It-All(1953) |
ブランド | (USA) |
デザイナー | Charles and Ray Eames
Charles Ormond Eames, Jr(1907-1978)
アメリカ合衆国のデザイナー、建築家、映像作家である。妻のレイ・イームズと共に積層合板やプラスチック、金属といった素材を用いて、20世紀における工業製品のデザインに大きな影響を与える作品を残した。
合板を使った家具の大量生産に向けた製作に取り組み、合板の成型装置を発明するなど成型合板の技術を発展させ、多くの製品を開発した。一方、ショートフィルムの製作のみならず、自身の家具、展示品、収集品を75万枚もの写真に納めており、それらはアメリカ議会図書館に収蔵されている。展示のプロデュースも数多く、ソーラー・エネルギーの実験、そしておもちゃのデザインなど、その活動は多岐に渡る。
Ray Eames (1912-1988)
絵画の勉強をしてアーティストの道を歩んでいたが、1941年、チャールズと結婚。
その後は、レイ & チャールズとしての活動が中心となる。 |
サイズ | W500xD170xH380 |
素材、仕様 | フレーム:スチールロッドにホワイトパウダーコーティング。
ボール:メープル材に9種類のカラー塗装 |
色 | |
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その他 | ニューヨーク近代美術館展示品 |